結びビト~塩職人‧末澤輝之さんが手塩にかけて育てた白い結晶を識るひととき~

末澤 輝之(すえざわ てるゆき)さんは、こだわりの製法でオリジナルの「自凝雫塩(おのころしずくしお)」を作る塩職人です。当プログラムでは末澤さんの案内のもと、自凝雫塩が作られる工程やこだわりについて識(し)り、作る体験ができます。また、当ホテルのシェフが考案した塩を引き立てる「海の雫ディナー」で、塩の旨味を堪能。製造過程で美しい塩の結晶を見て、海の香りや塩の手触りを感じる、そして味わうなど五感を通して楽しめる内容です。

【プログラム概要】

予約期間  2024年11月1日(金)~
体験期間  2024年12月~
実施日   毎月第三木曜日 ※除外日あり
実施時間  09:30~  (所要時間:約1時間30分)
人数    最大10名様
対象年齢  10歳以上
料金    ¥9,350/1名(税込)
体験に含まれる内容
・塩工房見学
・塩づくり体験
・海の雫ディナー
備考 オールインクルーシブでの宿泊の予約、料金は別途必要です。状況により内容が変更になる場合があります。
海の雫ディナーでは予め末澤さんが作った塩を使用します。体験時にお客様が作った塩はお持ち帰りいただけます。

「結びビトとは」

日本各地の都市部や観光中心地を「母屋(おもや)」、その一歩先のまだあまり知られていない美しい地域を「離れ(はなれ)」と捉えると、「グランドメルキュール淡路島リゾート&スパ」は、「はなれ」といえる地域に建つホテルです。「#はなれ旅」は、自然豊かな絶景や、地域に根付く伝統や文化、地元の人々との触れ合いなどを楽しむ、旅のスタイルです。この「#はなれ旅」の楽しみ方のひとつとして、オリジナル体験プログラム「結びビト」を提案しています。このプログラムでは、その地域に精通し伝統や文化を守り続けている方々を「結びビト」と呼んでおり、お客様とその地域を結びつける役割を担います。日本国内のグランドメルキュールでは、伊勢志摩の「海女」や八ヶ岳の「星空案内人」、別府湾の「源泉ハンター」など各ホテルでプログラムを展開しています。
※「#はなれ旅」について:https://accor-resorts-japan.jp/experience/

「結びビト」プロフィール

海の恵みへ惜しみない愛情を注ぐ塩職人「末澤 輝之(すえざわ てるゆき)」さん

海の恵みへ惜しみない愛情を注ぐ塩職人
末澤 輝之(すえざわ てるゆき)さん:兵庫県神戸出身

塩づくりに携わる前は飲食店に勤めており、自身が提供している食材に興味を持ち始めた末澤さん。まだまだ日本では海の成分をしっかり含んだ塩が少ないことを知り一念発起。生まれ育った神戸の近くで塩づくりをするために2012年より淡路島へ移住し、「身体になじむ塩」を目指して日々励んでいます。末澤さんが自然への深い感謝を込めつつ、海の恵みへ惜しみない愛情を注いで育てるてるゆき)」さん真っ白なピラミッド型の結晶も含む「自凝雫塩」。工程はすべて手作業、小さなごみが混ざっていないか最後のチェックも自身の目と手の感触で確かめ、お客様のもとへ届けています。

「自凝雫塩(おのころしずくしお)とは」

原材料は淡路島の海水のみで海の成分を凝縮した素材の味を引き出す、末澤さんが作る塩。こだわりの製法でつくられ、結晶を目で見ることができます。自凝雫塩という名前は、古事記の「国生み神話」に出てくる日本の島々や神々を生む神様である伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)がころころと海を矛でまぜ、その先の雫が塩となり日本で初めての島「おのころ島」になったという話に由来しています。
※「自凝雫塩」について公式サイト:https://hamashizuku.com/

自凝雫塩ができるまでの工程を識る

末澤さんの工房は、淡路島の海を見渡すことができ潮風や海の香りを感じる場所にあります。このような環境下で作られる自凝雫塩の工程やこだわりを末澤さんご自身がご案内。人の身体に馴染むよう余分なものは含まず、海の成分が凝縮された自凝雫塩。この塩は、海水を取水後にフィルターでろ過、天日干し、最後に炊き上げられて完成しますが、工程にさまざまなこだわりが詰まっています。取水するタイミングは「海底からミネラル分が上がってくる」という考えから満潮時とし、ろ過する際には不純物をきちんと取り除くために1/1000mmのネットに通します。天日干しは、淡路島の自然環境の下、天候や季節に応じて日数を調整し、末澤さんの知人が製作した流下装置を使って行われます。また、じっくりと40時間高温で炊き上げるためにガスではなく薪を使用。鉄分などのミネラル調整のためにステンレスではなく、布を張った鉄釜で炊いていきます。さらに、できあがった塩は手作業でゴミを取り除き、仕上げまで丁寧に行われます。末澤さんは、このような製法で塩を作るのは日本では自分だけだろうと自負しており、そのこだわりや工程を識ることができます。海水から美しい塩の結晶へと変化していく様子や自然からいただくものの大切さ、貴重さを五感で感じられる体験です。

美しい塩の結晶を間近に見ながら体験する塩づくり

工程を理解した後は、塩づくりにチャレンジ。始めに、薪で炊き上げられている鉄釜にスコップを入れ、底に沈んでいる塩をすくい上げます。塩から湯気が立ちキラキラと輝く様子や、大きな結晶があるとピラミッドのような形を確認できることは、製造過程に立ち会うからこその体験です。すくい上げた後は、温かい塩を袋に入れ、水分が多い状態のままご自宅に持ち帰っていただきます。この時点での塩は水気を多く含み、通常の塩よりも苦汁(にがり)が多く、少し濃度の高い状態です。このままでも使用できますが、ご自宅に戻ってから少しの間ざるにのせ、苦汁をゆっくりと落としていくことにより、味がまろやかに変化していきます。ご自身がおいしいと感じるタイミングで、ざるから上げて完成です。

ステーキやジェラートなど、ホテルのシェフが仕立てる「海の雫ディナー」で塩の旨味を味わう

塩づくりの体験後には、末澤さんが丹精込めて作った自凝雫塩を「海の雫ディナー」で味わえます。まろやかな風味で後味がやさしいこの塩に合う食材をホテルのシェフが考え、淡路牛のステーキや焼き魚、釜炊きごはん、淡路島牛乳の塩ジェラートなどに仕立てて提供します。淡路牛のステーキでは塩のしっかりとした食感と旨味を、ジェラートではコクが深い牛乳の甘さの中に塩が際立ち、甘さとしょっぱさの絶妙なバランスを感じられます。さらにこの特別なメニューに加えて、ビュッフェレストランで提供する刺身や淡路島の玉ねぎの天ぷらなどと組み合わせて楽しむこともできます。普段は味を調える脇役とされる塩ですが、このディナーでは塩の旨味を堪能し、塩職人‧末澤さんのこだわりを体感していただきたいと考えています。

【2泊3日スケージュール例】

<1日目>
15:00 ホテルチェックイン
16:00 ラウンジサービス「樂遇(らぐ)」でくつろぎのひと時
18:00 ビュッフェレストランで夕食
20:00 温泉に浸かり旅の疲れを癒す
21:00 温泉ラウンジで甘酒を楽しむ(甘酒提供は20:00~22:00)

<2日目>
07:00 ビュッフェレストランで朝食
08:30 ホテルから「結びビト」のプログラム集合場所へ移動※1
09:30 プログラム参加 塩工房の見学や塩づくりを体験
11:00 プログラム終了
12:00 「うずの丘」でバーガーと絶景を楽しめる
13:30 うずしおクルーズ
16:00 ホテルに到着
18:00 海の雫ディナーを堪能
20:30 温泉に浸かり旅の疲れを癒す
22:00 「鳥渡(ちょっと)」で大人のバータイム
※1 集合場所まで各自ご移動いただきます

<3日目>
06:00 温泉露天風呂でくつろぐ
08:00 ビュッフェレストランで朝食
11:00 ホテルチェックアウト
※オールインクルーシブでご利用の場合